PRODUCT事業会社のための保険リンク証券

災害デリバティブやキャットボンドなどの保険リンク証券を活用することで事業会社が抱える大災害リスクを海外市場に移転することができます。

保険リンク証券による
災害リスクファイナンス

保険リンク証券は、保険業界のリスクの受け皿として誕生したリスクファイナンスの手法です。事業会社や公的機関も利用することができ、金融機関や特別目的会社(SPV)を通じて、海外の資本市場などへ大規模自然災害リスクを移転することができます。

保険による従来のリスクファイナンス

保険リンク証券によるリスクファイナンス

パラメトリック型リスク移転

災害デリバティブやパラメトリック型キャットボンドなどの、パラメトリック型のリスク移転手法では、災害の強度や規模に応じて予め決められた金額の支払いが行われます。

パラメトリック型リスク移転の
4つのステップ

  1. STEP

    一定規模以上の災害が発生すると定額が支払われる契約を締結

  2. STEP

    定期的な補償料の支払い

  3. STEP

    災害が発生すると第三者機関が発生を確認し取引参加者へ通知

  4. STEP

    数か月以内に契約額が支払われる

パラメトリック型リスク移転の
3つの特徴

  • 迅速な支払い

  • 損害査定が不要

  • 資金使途が問われない

パラメトリック型
キャットボンドや
災害デリバティブによる
リスクファイナンス

保険によるリスクファイナンスでは、指定される災害によって補償対象の被保険利益に生じる損害が補償がされます。一方、災害デリバティブやパラメトリック型キャットボンドなどのパラメトリック型リスク移転手法では、大規模災害発生時に、災害の強度や規模などに応じて予め決められた金額が支払われ、損害の種類は問われません。

パラメトリック型キャットボンド/
災害デリバティブによる
リスクファイナンス

  • 広域災害

    • 地震
    • 津波
    • 災害規模、強度に応じた支払い
    • 使途を問わない
  • 被害

    • 生産設備
    • 人的被害
    • 建物損壊
    • 広域火災
    • インフラ損傷
  • 損害

    • 入院費用
    • 補修費用
    • 操業停止
    • 復旧費用
    • 業績低迷
    • 取引先倒産
    • 経済低迷

保険によるリスクファイナンス

  • 事故

    • 火災
    • 爆発
  • 被害

    • 生産設備
    • 人的被害
    • 建物損壊
  • 損害

    • 入院費用
    • 補修費用
    • 操業停止
    • 復旧費用
    • 補償対象災害による被保険利益の損害に応じて補償

災害デリバティブと
パラメトリック型キャットボンド

災害デリバティブは主に金融機関とのリスク移転契約によってリスクを移転します。
パラメトリック型キャットボンドは特別目的会社を通じて投資家にリスクを移転します。

災害デリバティブ

主に金融機関との間でデリバティブ契約を結びます。手続きが簡単な反面一社で引き受けることのできるリスク量には限りがあります。

キャットボンド

金融機関の代わりに特別目的会社(SPV)にリスクを移転をします。特別目的会社はキャットボンドと呼ばれる債券を、多数の投資家に発行して資金を調達することで、多額のリスクの引き受けが可能となります。

FAQ

パラメトリック型リスク移転によって移転できるリスクの規模は?
災害デリバティブでは最大100億円程度の補償の手配が可能です。キャットボンドの場合は単一のリスクを対象として、一度の発行で最大15億ドル(2000億円相当以上)が手配された実績があります。発行を繰り返すことでさらに残高を積み上げることも可能です。国内の地震でも一つのプログラムで23億ドルを超える(3,500億円相当)手配が行われた実績があります。*1ドル150円で概算
災害の多い日本のリスクを負担する投資家はいますか?
世界中の災害リスクに分散して投資を行う投資家にとって、日本のリスクは貴重な投資機会となっています。
契約期間は?
災害デリバティブの契約期間は通常1年です。キャットボンドの契約期間は3年から5年が一般的です。
手配にはどのくらいの期間が必要ですか?
災害デリバティブの手配には2か月程度を要します。キャットボンドの手配には通常3か月程度を要します。
支払いの条件となる災害の規模や強度はどのように決めるのですか?
地震であれば震度やマグニチュード、台風であれば上陸時点の中心気圧が一定値を超えることを条件とすることが一般的です。その他の指標や複数の指標を使って取引毎に支払い条件をカスタマイズすることもできます。
事業会社がキャットボンドや災害デリバティブを利用した実績は?
これまでにアメリカやフランス、日本の企業がキャットボンドを活用しています。災害デリバティブは国内で多数の企業が活用しています。

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    注意事項:本資料は、金融商取引法施行令第一条の八の六第一項第二号ロに規定される資本金の額が十億円以上の株式会社のみを対象に災害デリバティブに関する一般的な情報を提供することを目的としています。

    上記に該当する株式会社以外の訪問者やその他の目的で利用を希望される場合はコンタクトフォームからご連絡ください。